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今朝の新聞に「エコモチ」の記事が載っていましたが、非常に好調に広まっていっているとお見受けします。
この夏はソニーさんにもチャレンジしていただきました。社員の参加登録1万人という目標に対し、なんと3日目で1万人を超え、環境の考え方を行動に変えていくことに対して、意識が高いことを改めて実感しました。
「エコモチ」というネーミングが良いですよね。なにか、ほっこりしたお餅のようなイメージが湧いてきます。
「エコモチ」は「エコモチベーション」の略語で、よく皆さんからは「環境にやさしいお餅ですか?」などと聞かれますが、実際はそうではないです。(笑い)
「エコモチ」の発想の原点は何ですか。
環境の仕事を通して、多くの企業を訪問してきましたが、その際まず環境やCSRセクションの担当の方に「『お悩みベスト3』を教えてください」と必ず聞きます。すると、「環境の取り組みが社員一人一人には全く浸透しておらず、自ら行動に移してくれない」と、口を揃えて言われます。
つまり、社員の環境教育に力を入れ、講演会やe‐ラーニングを通じて環境の知識を提供したり、掲示物や環境月間などで訴求したりしていても、一部の担当者だけが理解している、という状況の企業が多数でした。
また、世界中で起きている貧困・飢餓・紛争といった、いわゆる南北間のバランスの悪さに起因する色々な問題が世界中に存在しています。
そういった問題があるがために、環境破壊が進んでいる場所があり、それをなんとか助けることができないかという想いもありました。
さらに「エコモチ」を発想し始めた当時、いじめが問題になっていて、子どもたちがいじめを苦にして命を絶っていくということが毎日のように報道されていました。
大人の世界でもそういった問題は同じように起こっていて、毎年3万人以上の方が自ら命を絶っていると聞きます。
こんな豊かな国に暮らしていて、何不自由もない生活が出来ている私たちがどうして自ら命を絶っていかなきゃいけないのか、ということを考えていました。
これらの3つの問題が自分の中で結びついて「エコモチ」につながったんです。
それからだんだんと「エコモチ」の形が出来上がっていくんですね。
まず「環境に優しい行動を取る」ということ、それが「エコモチ」のシステムでは「シード」と呼ばれるポイントになります。行動する度にその「シード」はたまっていきます。
従来買い物などで使うポイントやスタンプは、10個たまったらコップを貰うとか100個たまったら体重計を貰うとか、貰う事ばかりで、欲望に油を注ぐようなものでお客さんを囲い込む手法が多いように感じます。でもコップも体重計も大体は家にあるので、貰っても結局は使わなかったり、しまい込んだりしていませんか?それならば、そのポイントをお金に換えて、発展途上国や色々な意味で苦労している世界中の人々を支援している団体に渡し、世の中の不均衡を少しでも是正することに使えないかと思ったんです。
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そう言えば、船橋さんはマイ箸を使っていらっしゃいますが、そのことも「エコモチ」と関係しますか。
多いにあります。たとえば定食屋に入って食事をするときに「割りばしいらないです」と言ってマイ箸を出すと、お店の方からは「ご協力ありがとうございます!」とか「いいですね!」と言われたりします。友人ともマイ箸に関する会話が広がったりして、いつの間にか周囲でもマイ箸を持つ人が増えていく。
そういった、自分が起こした小さなアクションで周りの人を少しずつ変えていくことや「ありがとう」と感謝されることで、人々の心に潤いを与えたり、生きている価値を見出すきっかけになったり…乾いた現代人の心をそういうコミュニケーションで潤せないか、と思っています。「エコモチ」を持続させる一つですね。
「エコモチ」の参加者は、「自分が助けたい!」と思う団体を選んで寄付するんですよね。
そうです。企業の方針でもなく、トップの方針でもなく、それぞれの社員がそれぞれの想いで寄付することができます。しかもこれがまた興味深いことにほとんど偏ることなくきれいに平均化されて寄付されています。
どんな団体と提携しているのですか。
現在、寺小屋を建てたり、地雷で足を無くした子供たちの義足を供給したり、地雷源を除去したり、本を届けるといったような活動をしている12の団体と提携しています。
団体やその当事者からの反応はどうですか。
現地からも「ありがとう」と感謝のメッセージが届きます。普段世界と繋がって役に立っているという意識はなかなか持てないと思いますが、「エコモチ」で、カンボジアの子どもたちへ寄付できていると思うと、すごく気持ちがいいですよね。そうすると、心理学的にそこには自己肯定の念が生まれるそうです。周囲ともコミュニケーションが取れて、お店からも感謝され、寄付をした先の子どもたちとも繋がり合っている。そうすると自分が生きている意味も見出せるのではないか、また、現代病とも言われる鬱などの抑止になるのではないかとも思っています。



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